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酒林は、酒蔵の軒下に吊るされた杉の葉で作られた飾り物で杉玉ともいいます。
収穫した新米を使用した新酒が流れると蔵元では、軒下の茶褐色になっている酒林を青々とした真新しい酒林に変えて新酒が出来たことをお知らせします。
「酒は飲みたし 銭はなし 酒の林を見て通る」酒林(さかばやし)は、杉の葉を束ねて丸く刈り込んで作られたもので、酒に関係する商売の看板です。
毎年新酒のできる年末になると青い杉の葉で作ったさかばやしを軒下につるしたものです。
杉の葉も、つるしたばかりの時は目も覚めるような緑ですが、時間がたつとだんだんと茶色くなってきます。これがまた緑になると、新しい酒が出来たことが遠目にも分かります。
最近では、毎年新しいものに交換はしないで、茶色くなた酒林を看板として年中掲げていることが多くなりました。
1枚目の写真は、『人倫訓蒙図彙』に画かれた酒林です。
2枚目の写真は取り付けられたばかりの、青々とした酒林。
3枚目の写真は、茶色くなった酒林。
4枚目の写真は、杉の葉を束ね丸く刈り込み整えている最中です。